マッチした相手に、時間をかけて書いた最初のメッセージ。丁寧に自己紹介をして、当たり障りのない質問も添えました。それなのに、返ってきたのは短い一文だけ。二往復目で、会話は止まりました。
僕はこれを、何度も繰り返しました。
対面の会話が苦手だから、文字なら大丈夫だと思っていたんです。でも実際は、文字でも続きませんでした。この記事では、僕のメッセージが変わったきっかけを書きます。
鍵は、書く力ではなく「読む力」でした。
メッセージが続かない原因は、文章力ではない
続かなかったころの僕のメッセージを、正直に再現します。
「はじめまして。〇〇といいます。都内でメーカーの仕事をしています。休みの日は映画を観ていることが多いです。よろしくお願いします」
文章として、おかしいところはないと思います。でも、これは掲示物であって、会話ではありません。
相手の情報が、どこにも入っていないからです。誰に送っても成立する文章には、「あなたに興味があります」がどこにも書かれていません。
対面の会話に置き換えると、わかりやすいと思います。初対面でいきなり自己紹介を並べる人と、こちらの話を聞いてくれる人。もう一度話したくなるのは、後者のはずです。
メッセージも同じでした。
プロフィールを読むことは、文字の上の「聞くこと」
対面の恋愛について、僕は聞くだけ恋愛の始め方に書きました。話せないなら、聞けばいい、と。
メッセージでも、原則は同じです。
ただし、文字の世界には相手の声がありません。代わりにあるのが、プロフィールです。相手が時間をかけて書いた自己紹介文、選んだ写真、趣味の欄。それは相手がすでに「話してくれたこと」だと、僕は考えるようにしました。
だから、まず読みます。全部読みます。
そして、気になった一つに反応する。それが、文字の上での「聞くこと」でした。
続くようになった「読んで聞く」3行の型
僕のメッセージは、最終的にこの型に落ち着きました。3行だけです。
- プロフィールから一つ拾う:「プロフィールの、旅行の写真を見ました」
- 自分の反応を一言だけ:「海がきれいで驚きました」
- 深める質問を一つ:「どのあたりに行かれたんですか?」
長い自己紹介は書きません。聞かれたら答えればいいからです。質問も一つに絞ります。二つ以上並べると、面接のようになって相手の負担が増えるからです。
返信が来たら、次も同じことをします。相手の返信を読み、一つ拾い、反応して、一つ聞く。この繰り返しだけで、僕のやりとりは見違えるほど続くようになりました。
コツは、珍しい話題を探さないことです。相手が書いてくれたことに乗る。自分の得意分野に引き込まない。会話の主役は、いつも相手の側に置いておくイメージです。
文字のやりとりは、話し下手の味方になる
ここで、僕たちにとって大事なことを一つ確認させてください。
文字のやりとりは、対面より不利な場ではありません。むしろ逆だと僕は思っています。
対面の会話では、僕は緊張で言葉が出てきません。頭では考えているのに、口が追いつかないんです。でも文字なら、考える時間があります。声の震えも、噛むことへの不安もありません。
読み返してから送れる。自分のペースで返せる。これは「考えてはいるのに、言葉が出てこない」タイプにとって、大きな味方です。
だから、メッセージが続かなくても「自分は文字でもダメだ」と落ち込まないでください。足りなかったのは能力ではなく、読んで聞くという視点だけ。視点は、今日から変えられます。
それでも続かないときは、あなたのせいではない
型を使っても、返信が来ないことはあるものです。
僕も、丁寧に読んで送ったのに一往復で終わった経験が何度もあります。そのたびに落ち込みました。でも、これは仕方のないことだと今は思います。
相手にも生活があり、気分があり、相性があります。文面だけで「合わない」と感じることも、お互いにあるものです。続かなかった事実は、あなたの人格の否定ではありません。
全員と続ける必要はないんです。読んで、聞いて、それでも続かないなら、縁がなかった。そう区切りをつけて、次に進んでいいと思います。
利用する前に、安全面だけは確認を
最後に、大事な確認を一つ。
マッチングアプリは、18歳以上の人だけが対象です。そして、利用するなら国に「インターネット異性紹介事業」の届出をしているサービスを選んでください。届出の有無は、各サービスの公式サイトで確認できます。
本人確認の仕組みがあるかどうかも、あわせて見ておくと安心です。どのサービスを選ぶにしても、この土台の確認だけは省かないでほしいと思います。